たかお動物病院 院長ブログ / BLOG

猫の誤食

2018/01/16(Tue)

いつもご訪問いただきありがとうございます。
症例の報告です。
ネコちゃんがネズミのオモチャに付属している紐を食べてるかもとのことで来院がありました。
下記の写真の通り、レントゲンにバッチリ写っています。(通常、ゴムはレントゲンでは分からないことが多いのですが、この症例の場合は綺麗に写っています。)


そして、これらを内視鏡を用いて除去しました。
感動の瞬間がコチラです。



※猫は紐状のものを好んで口に入れる習性があります。注意しましょう。今回の症例は胃の中から紐が下部の小腸に移動していなかったため、重症とならず内視鏡での摘出ができました。もし、小腸内に詰まった場合は手術による摘出となります。また、放置しておくと穿孔を起こして死亡することがあるため、異物を食べた疑いのある場合は、一度動物病院で診てもらいましょう。


動脈管開存症

2017/12/19(Tue)

昨日は900gのポメラニアンの「動脈管開存症」のオペでした。
生まれた時に不要になり閉じてしまう動脈管が閉じずに買い損したままになり、心不全を起こすこの病気は他の心奇形と合併することもあります。今回の症例は動脈管開存のみでして、検査により手術適応でしたので、手術いたしました。当院では、今年、数例この手術をしてまいりましたが、全て小型犬の子犬なので手術は細かい作業となり大変でした。今回の症例も無事に閉鎖を行えました。


誤食

2017/12/18(Mon)

年末も差し迫ってる中、誤食症例の来院がありました。
まだ幼い幼犬の症例、掃除用のコロコロのプラスチック部分を食べたとのことで、他院より紹介をいただきました。内視鏡で異物を無事に除去。
こういった角のある硬い異物は掴んでも無理に引っ張ったりして出してはいけません。
ゆっくりと噴門の開くタイミングを図り、外まで運ぶことが重要です。
除去後に内視鏡で食道や胃、十二指腸を再確認しましたが大きな傷もなく一安心。
成長期の子犬は誤食が大変多いです。気をつけましょうね。


メタアルデヒド(ナメクジ駆除剤)中毒

2016/12/17(Sat)

時期外れのナメクジ駆除剤の誤植症例の来院がありました。

倉庫に入っていたずらして、ナメクジ駆除剤を食べてしまったとのことでした。

食べてあまり時間もたっていなかったため幸い中毒症状は出ていませんでした。急いで飼い主さんにワンちゃんを連れてきてもらい、麻酔下にて胃洗浄。2時間位洗浄を繰り返し、下記の通りナメクジ駆除剤を回収しました。

ナメクジ駆除剤(メタアルデヒド)の中毒は恐ろしく死亡することもあります。摂取量が多いとかなり危ないです。農業用の製品が濃度が高く危険とされています。

中毒は症状が出てくると手をくれになるケースがほとんどですので注意が必要ですね。

ちなみに今回の症例は洗浄の効果が実り無症状で退院できました。

田舎に多い中毒かもしれませんが、まさかこの時期に来るとは。。。ビックリです。


紹介症例

2016/11/08(Tue)

先日から、紹介をいただいた【会陰ヘルニア】の症例。
この症例は、直腸脱及び膀胱、前立腺、小腸のヘルニア部への陥入があり、腎不全も併発してるとても重症度が高い症例でした。
これが来院時の外観。。。凄いことになっています。

膀胱内にカテーテルを陰茎から挿入し、尿道を確保したのち、直腸を一時的に内部へおさめ、腎不全の管理を行い、経過が良くなったところで手術というような形で治療を進めましたが、なんとか無事退院することができ、2週間後の健診ではかなり肛門周囲の状況も改善されていました。

手術は精巣を包んでいる【総鞘膜】を利用してヘルニア孔を塞ぎました。
排便、排尿も快調で、食欲もありかなり元気になったと飼い主さんも喜んでくれて手術をやらせていただいた自分たちも報われる結果となり良かったです。
重症な子ほど、一つ一つを確実に丁寧にやっていかないと結果に結びつける事が出来ません。今回の症例はその典型例でした。


心室中隔欠損症(VSD)の開心術

2016/07/05(Tue)

6月26日に行った心室中隔欠損(VSD)の開心術から1週間。

手術を受けたワンちゃんの経過は良好です。


動いている心臓にメスを入れるのが開心術。

この手術を行うには下記のような大掛かりな機器が必要であり、また、執刀医、助手、麻酔医、体外循環器を操作する技師、周囲のサポートを行うスタッフとの連携が重要になります。
【体外循環器】


心室中隔欠損症(VSD)という病気は心臓の左のお部屋(左心室)と右のお部屋(右心室)を隔てている壁(心室中隔)に穴が開き、血液が行き交うような病気です。今回の症例はその穴が大きく、行き交う血液の量が多いため手術となりました。

手術は順調に運び無事終了しました。
【手術風景】


人の医療での開心術の歴史は古いですが、獣医療ではここ近年で一気に発展してきました。

正直、外科でないと治せない心臓病は多いのが実際です。

今回の症例は9ヶ月齢。この先、頑張って良い一生を送ってもらいたいです。

今回の手術にご協力いただいた先生方、スタッフに感謝です。

特に、今回の手術に関して遠方より来ていただいた同級生であり、【白金高輪動物病院】総院長の佐藤貴紀先生、おつかれまでした。

これからも1例でも多くの心臓病の動物の力になれればと日々精進してまいります。



前へ 1 2 3 4 5 次へ 

アイペットペット保険対応動物病院

たかお動物病院

〒839-1306
福岡県うきは市吉井町新治358-7
TEL 0943-75-3939

CHECK診療時間
(月火水木金)
9:00〜12:00 / 15:00〜19:00
(土)
9:00〜12:00 / 13:00〜17:00

CHECK定休日 / 日・祝祭日
TOPに戻る