院長ブログ

検診のお知らせ
2012/01/25(Wed)
いつもご訪問いただきありがとうございます。
日に日に寒さが厳しくなってきておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は当院に来院してくださってます患者様に対してのご案内です。TOPページの新着情報でも案内しておりますが、当院に来院のあった患者様を対象に下記の内容で健診の案内を郵送しております。
健診の目的としては病気の早期発見・治療が主な目的ですが、若いワンちゃんや猫ちゃんにも受けていただくことで、それぞれ個々のデータベースを作り、それが、後の病気の早期発見・治療に役立てていただければと考えております。同じワンちゃん・猫ちゃんでも個体差はあります。その子の正常を知っておくことは今後において重要な比較材料となります。この機会にご検討いただければと思います。不明な点がございましたらお気軽にお尋ねください。(お電話でのお問い合わせは診療時間内でお願いいたします。)


起こすと恐ろしい病気1(胃拡張・捻転症候群)
2012/01/24(Tue)
いつもご訪問いただきありがとうございます。
今日は、起こすと恐ろしい病気である胃拡張・捻転症候群についてお話ししようかと思います。
この病気は特に大型犬で胸郭が深い犬種に起こりやすい病気です。
症状としてよく耳にするのが『ご飯を食べて、散歩に行って帰ってきたらぐったりした。吐こうとするが何も出ない。よだれを垂らす。』です。
胃が捻れて胃の入り口(噴門といいます。)と胃の出口(幽門といいます。)が閉塞し、胃の内容物が行き場を失います。なので、吐こうとしても胃のなかのものは出てきません。
しかし、最も重大なのは胃が捻れたために起こる虚血です。
<写真> 血のダメな方はクリックしないでください。

この虚血が続くと血管内で血栓などができます。また虚血した血管内の血液はいろんな生体に悪影響を与える物質が増えているために、捻転を解除した後に重大な影響を生体に与える恐れがあります。いわゆる『クラッシュシンドローム』と呼ばれるものです。
この病気の致死率は凄く高いです。時間が経てば経つ程不利な状況になってきます。
予防としては食後の過度な運動をさけることが重要です。もし、ご自分のワンちゃんがこのような事態になったら、すぐにかかりつけの病院に来院されることをお勧めいたします。
2012年プロジェクト
2012/01/11(Wed)
いつもご訪問いただきありがとうございます。
今回『2012年プロジェクト』と題しまして患者様に喜んでいただけるような診療サービスをさせていただこうかと考えております。今のところ考案中のものが

1.以前から実現出来ればと考えていた専門外来

2.飼い主さんへのセミナー.

3.高齢動物(8歳以上)に対する検診の充実.


1、2については2012年に何度か実現できればと考えております。
3に関しては大病を患いやすい高齢期の動物に対し、病気の早期発見・早期治療につなげるため、皆様が気負わず受けていただけるよう検診内容を考えております。決まりましたらまた、ブログやホームページのお知らせの欄にて告知させていただきます。
 昨年は日本は大きな天災が起こり激動の1年でした。
自分が今出来ること、それは、動物の診療を行うことで動物の幸せと飼い主様の幸せを招き、信頼関係を築くこと。それが元気で明るい社会につながればと考えております。

たかお動物病院 院長 高尾 紘一郎

↓昨年、当院のスタッフになった『しまじろう』(3歳の息子命名)です。
設備導入のおしらせ
2012/01/09(Mon)
今回、新たに設備を導入しました。
以前からずっと欲しかった眼圧測定器と詳細な心電図(各種誘導がとれる)がとれる心電計です。
眼圧測定器は眼の疾患時に眼圧を測ることにより、緑内障やぶどう膜炎の早期発見に役立ちます。また、心電計は心臓の電気的な流れをいることにより、心臓の筋肉のダメージや不整脈の診断に有用です。あと、副交感神経の指標としてCVR-Rを計測できます。(犬のみ)
皆様の家族の一員である動物に対し最良の医療を提供できるよう今後も頑張りたいと思います。
祝退院!!
2012/01/06(Fri)
年末から嘔吐と食欲不振で来院されてた患者様が本日退院。
原因は異物の誤食によるイレウスでした。
大晦日に腹部エコー検査、消化管造影検査を行い、元旦に手術。
消化管造影検査↓

胃と小腸に造影剤の残存像が認められます。(造影開始から24時間後)手術を行うと異物は胃内と小腸内にありそれが糸状のもので繋がっておりました。
摘出した異物↓

この子は手術後著変も無く今日無事退院することが出来ました。
異物のなかでも紐状の異物は厄介で、通常のX-rayではまず写ってきません。また、小腸内にある異物は内視鏡などではとることが不可能なことが多いです。今回エコー検査にて紐状異物らしい所見は得れたのですが、開腹してからの確認でしか分からないことが多いです。動物の誤食による事故は多いので注意が必要です。
今日は休診日
2012/01/05(Thu)
いつもご訪問いただきありがとうございます。
本日木曜日は休診日なのですが、つい先日から後駆麻痺で入院していただいているダックスフントの患者さんのMRI検査のため福岡市の某動物病院に出張しておりました。無事に検査を終えたのですが、後駆麻痺の原因はやはり椎間板ヘルニアが原因でした。
MRI画像↓

第12胸椎と13胸椎の間の椎間板が突出しており、神経の圧迫の割合が70%近くありました。その後、飼い主様と相談をし手術をご選択いただき手術を行いました。
取れた椎間板物質(結構な量取れました!!)↓

最善は尽くしました。あとは無事快方に向かってくれることを祈るばかりです。

今回、またこの器具が役に立ちました。高価な器具ですが椎間板ヘルニアの手術には欠かせないものです。大切に使います!!