当院の願い
たかお動物病院は2024年9月1日で開院18年目を迎えました。開院以来、当院では様々な動物の獣医療に携わってまいりました。
病院として、獣医師として、これまで多くの患者様や地域の方々に支えられ、成長させていただいた事に大変感謝いたしております。
近年では、県外の遠方からご来院される患者様もおられたり、大変恐縮でございます。
“動物に対する意識”が近年、目まぐるしく変化していると感じております。それは、動物をペットとして捉えるのではなく、伴侶動物として捉えようとする変化です。
これらの変化は、飼い主様個人にとどまらず、日本社会全体においても変化しております。
そして、動物を伴侶動物として迎え入れる意識の変化が、個人レベルでは動物たちの病気予防や治療を積極的に行なう意識への変化、
日本社会においては動物愛護法などの強化にも繋がっているように感じています。この変化は動物たちにとっては大変好ましいことです。
しかしながら、小動物獣医療においては、以前と比較して高度な獣医療を求められることにも繋がっております。
当院が考える理想の獣医療は「十分な情報提供のもとに飼い主様と協力して行う獣医療」です。
「十分な情報提供」とは、動物の現状を正しく飼い主様に伝えることです。
現状を正しく把握していただき、飼い主様が大切な伴侶である動物の治療方針を選択し、病気と正しく向き合っていくことがもっとも大切だと考えています。
また、それらを全面的にサポートし、より良い生活を送っていただけることが当院の願いです。
当院は循環器診療に力を入れています
日本獣医循環器学会認定医が診療を担当します
たかお動物病院 院長 高尾 紘一郎

日本獣医循環器学会認定医
日本獣医循環器学会認定医について
獣医循環器認定医とは動物の循環器に関して専門知識を有し、他の獣医師に対して指導的役割を
果たすことができると日本獣医循環器学会に認定された獣医師のことです。
日本全国に獣医循環器認定医は160人(2022年時点)います。
- 1995年3月
- 地元である福岡県立朝倉高等学校を卒業
- 1996年4月
-
神奈川県相模原市にある麻布大学獣医学部獣医学科に入学。
在学時代は、バレーボール同好会や当時、格闘空手であった国際空手道連盟大道塾に所属し、大学での勉学と共に励む。 - 2002年3月
- 麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
- 2002年4月
- 獣医師国家資格を取得し、2003年6月まで、大阪の動物病院に勤務。
- 2003年10月~2006年9月
- 香川県のすざき動物病院に勤務。獣医療での開心術に出会う。
- 2007年9月
- 地元である福岡県うきは市で『たかお動物病医院』を開業。
- 2017年
- 獣医循環器学会の定める認定医試験に合格。
- 2024年
- 大阪の『動物心臓血管ケアチーム:JACCT』の協力の元、犬における『粘液腫様変性僧帽弁疾患』の手術を開始。
当院では日頃より、飼い主様がご自身や動物にとって最良の判断ができるような診療をスタッフ一同心がけています。
また、開院以来、要求される高度なニーズにお応えできるように新規設備の投資や、学会活動などをはじめとした自己研鑽を続けております。
予防関連や一般診療はもちろんのこと、循環器診療に力を入れております。
スタッフに関しましても農水省と環境省が定めます国家資格である「愛玩動物看護師」を全員が取得し、共に日々診療しております。
2024年度より、当院では、開院当初から念願でありました小動物獣医療におけます「開心術」をスタートしました。動物血管外科チーム(JACCT)のご協力のもと、
現段階(2025年7月)で6例もの粘液腫様性僧帽弁疾患による僧帽弁閉鎖不全症における僧帽弁成術(MVP)を行うことが出来ました。
今後も飼い主の皆様のニーズに応えることができる病院として、成長していきたいと思います。
学会・研究会・講習会での発表
- ■高尾紘一郎、井川裕之、齋藤雅一、須崎信茂: 中枢性部分型尿崩症が疑われた犬の1例、第6回日本臨床獣医学フォーラム、2004.9 (東京都)
- ■高尾紘一郎、井川裕之、須崎信茂: 感染性心内膜炎が疑われた犬の一例、第26回動物臨床医学会、2005.11 (大阪市)
- ■高尾紘一郎、高尾知美 (2013): 動脈管開存症の犬の1例、福岡県症例検討会,福岡センタービル
- ■高尾紘一郎、高尾知美、佐藤貴紀 (2014): 冠状動静脈瘻と診断した犬の1症例、第21回九州地区小動物獣医学会卒後研修会(症例検討会)、JAグリーンパレス(佐賀県)
- ■高尾紘一郎、高尾知美、佐藤貴紀:冠状動静脈瘻と診断した犬の1症例、九州地区日本小動物獣医学会、2014.10(鹿児島市)
- ■高尾紘一郎、佐藤貴紀、藤岡崇伯、高尾知美 (2015): 肺血管閉塞病変(pulmonary vascular obstructive disease:PVOD)を併発した動脈管開存症の犬の1例、第22回九州地区小動物獣医学会卒後研修会(症例検討会)、北九州国際会議場(福岡県)
- ■高尾紘一郎、佐藤貴紀、藤岡崇伯、須崎信茂 (2017): 超低体温下での循環停止法を用いて開心術を行った犬の先天性心疾患2例、第24回九州地区小動物獣医学会卒後研修会(症例検討会)、JAアムズホール本館2F(宮崎県)
- ■高尾紘一郎 (2021): 内科管理にて良好に維持しているファロー四徴症の犬の1例、令和3年度獣医学術九州地区学会,オンライン開催
- ■高尾紘一郎 (2022): 収縮性心膜炎の猫の1例、第27回九州地区日本小動物獣医学会卒後研修会、リファレンス大博多ビル貸会議室
- ■高尾紘一郎 (2022): 収縮性心膜炎の猫の1例, 第30回中部小動物臨床研究発表会 、名古屋国際会議場2号館2F・3F
- ■高尾紘一郎 (2022): 収縮性心膜炎の猫の1例, 令和4年度獣医学術九州地区学会 、オンライン開催
- ■高尾紘一郎 (2024): CT血管造影法が有用であった部分肺静脈還流異常の犬の1例、令和6年度獣医学術九州地区学会 、メルパルク熊本
論文掲文
- ■佐藤貴紀、高尾紘一郎、高尾知美、藤岡崇伯: 冠動脈肺動脈瘻の犬の1例、動物の循環器48 (2), 73-79, 2015
- ■高尾 紘一郎,高尾 知美,町田 登: 乳糜胸を併発した収縮性心膜炎の猫の1例、動物の循環器 56 (1), 31-36, 2023
執筆活動
【月刊CAP】緑書房
- ■2015年12月号
- 連載「初心に返る!心電図講座」第7回「よく遭遇する異常心電図:前編」高尾紘一郎、佐藤貴紀
- ■2016年 1月号
- 連載「初心に返る!心電図講座」第8回「よく遭遇する異常心電図:後編」高尾紘一郎、佐藤貴紀
- ■2021年 6月号
- 連載「診断に活かす 心エコー図検査の第一歩」第10回「ファロー四徴症」高尾紘一郎、監修:佐藤貴紀
- ■2021年12月号
- 連載「診断に活かす 心エコー図検査の第一歩」第16回「拡張型心筋症」高尾紘一郎、監修:佐藤貴紀
- ■2022年 1月号
- 連載「診断に活かす 心エコー図検査の第一歩」第17回「心タンポナーデ」高尾紘一郎、監修:佐藤貴紀
- ■2022年 6月号
- 連載「こんな症例に出会ったら?とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法」第61回「心臓の拡張不全がある胸水貯留の猫、コレって心筋症による心不全?」高尾紘一郎
【書籍】
- ■2015年12月発行 株式会社 鉄人社
- 「犬の急病対応マニュアル」監修:佐藤貴紀 第6章 泌尿器
- ■2023年6月発行 株式会社 緑書房
-
「実践 犬と猫の心エコー図検査 総合的な診断への導きかた」監修:佐藤貴紀
Chapter3 先天性疾患 ファロー四徴症(高尾紘一郎)
Chapter4 後天性疾患 拡張型心筋症(高尾紘一郎)、心タンポナーデ(高尾紘一郎)
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