院長ブログ/ BLOG
元気になってくれました。
2月の下旬に胆囊粘液嚢腫で腹膜炎を起こしていたワンちゃんです。
術後もなかなかスッキリしない日々が続いていましたが、2週間にわたる入院とその後の通院で元気になってくれました。
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当時の状況を知る私を含め当院スタッフも一安心。
長期戦になりましたが、今回の成功は最後まで治療を続けてくださった飼い主様のお力によるところが大きいです。本当に良かった!!
よかった〜!!
今年の正月明けにオペした椎間板ヘルニアのミニチュアダックスフント。
MRI検査にて一部神経の変性が疑われたところもあったのですが、術後3週間目にして歩行状態が見違える程良くなりました。
あまりのうれしさに動画を編集してみました。
椎間板ヘルニアについてちょっとご説明させてもらいます。
椎間板とは椎骨と椎骨の間には背骨をなめらかに曲げるためのクッションです。椎間板ヘルニアとはその椎間板が椎体内の神経の方向に飛び出し神経を圧迫するために起こる病変をいいます。
ミニチュアダックスやウエルッシュコーギー、ビーグルといった、いわゆる軟骨異栄養性犬種が非常に起こりやすいと言われています。個人的にはダックスフントが一番多いように感じます。
症状としては
※頸部椎間板ヘルニアの場合
首を痛がる(触ると嫌がる、上を向かない、震えるなど)
運動失調(元気がない、散歩に行きたがらない、いつもより動きがのろいなど)
麻痺(手、足が動かない、立てない、間隔がないなど)
※胸腰部椎間板ヘルニアの場合
腰・背中を痛がる(震える、歩きたがらない、抱くと痛がって鳴いたり怒ったりするなど)
運動失調(後ろ足のもつれ、歩行困難など)
後肢の麻痺(排尿・排便困難などの重篤な症状)
です。そして最も怖いのが、軟化症への移行です。軟化症を起こした場合は死亡するリスクが凄く高くなります。
とても怖い病気ですが一番良くないのはその症状が出ているのにもかかわらず様子を見ることです。適切な診断・治療が必要です。
祝退院!!
年末から嘔吐と食欲不振で来院されてた患者様が本日退院。
原因は異物の誤食によるイレウスでした。
大晦日に腹部エコー検査、消化管造影検査を行い、元旦に手術。
消化管造影検査↓
胃と小腸に造影剤の残存像が認められます。(造影開始から24時間後)手術を行うと異物は胃内と小腸内にありそれが糸状のもので繋がっておりました。
摘出した異物↓
この子は手術後著変も無く今日無事退院することが出来ました。
異物のなかでも紐状の異物は厄介で、通常のX-rayではまず写ってきません。また、小腸内にある異物は内視鏡などではとることが不可能なことが多いです。今回エコー検査にて紐状異物らしい所見は得れたのですが、開腹してからの確認でしか分からないことが多いです。動物の誤食による事故は多いので注意が必要です。
今日は休診日
いつもご訪問いただきありがとうございます。
本日木曜日は休診日なのですが、つい先日から後駆麻痺で入院していただいているダックスフントの患者さんのMRI検査のため福岡市の某動物病院に出張しておりました。無事に検査を終えたのですが、後駆麻痺の原因はやはり椎間板ヘルニアが原因でした。
MRI画像↓
第12胸椎と13胸椎の間の椎間板が突出しており、神経の圧迫の割合が70%近くありました。その後、飼い主様と相談をし手術をご選択いただき手術を行いました。
取れた椎間板物質(結構な量取れました!!)↓
最善は尽くしました。あとは無事快方に向かってくれることを祈るばかりです。
今回、またこの器具が役に立ちました。高価な器具ですが椎間板ヘルニアの手術には欠かせないものです。大切に使います!!
仕事初め
皆様、明けましておめでとうございます。
さて、1月4日、当院の仕事初めです。今日の福岡県うきは市周辺は若干雪が吹雪いており、寒いです。というかやっと冬らしくなってきました。
さて、お仕事頑張るぞ〜〜!!
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
もう、なんだかあっという間に2012年になってしまいましたね?
辰年ということは自分は年男になります。。。36歳・・・産まれてきてあっというまでした。ボヤボヤしてると人生もすぐ終わっちゃいそうです(汗)。
今年も患者様のご期待にこたえられるよう頑張ってゆきたいと思います。また、自分にとっても飛躍の年にしたいです。今年もよろしくお願いします。
たかお動物病院 院長 高尾 紘一郎
(昔、お世話になっていた先輩の先生から正月早々に頂いた辰。ありがとうございます。)