院長ブログ/ BLOG
3月2日は2例の僧帽弁形成術の日でした。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
当院は2024年より、JACCT(日本動物心臓血管ケアチーム)のご協力の元、僧帽弁形成術をはじめとした開心術に昨年より取り組んでいます。
先日の3月2日に2件の手術を行いました。当院では累計6例目となる手術です。今回の2例のウチ1例は当院にて以前より経過をみていた症例。心疾患の内服治療を行っていましたが、年末より心拡大が進行した症例。もう1例は広島の動物病院よりご紹介の患者様で、肺水腫の管理が困難になっている症例でした。1例は緊急性があり、また、当チームの予定が3月2日しか合わないということもあったため、1日で2例の僧帽弁形成術を行うことになりました。
開心術は手術の難易度もかなり高いですが、術後のケアも手術以上に大変な場合もあり、状況が落ち着くまでは管理が大変でしたが、ようやく、2例ともに状態も安定いたしました。術後から約3ヶ月ほどは、合併症の発生リスクもあるので、定期的な検診などが必要ですが、とりあえず、状況はいまのところ落ち着いているので一安心です。
これからも1例でも多くの心疾患に患っている症例を改善できるよう努力していきたいですね。地道に頑張ります。
↓開心術を行う際に必要な回路とポンプの機械です。
↓手術風景