たかお動物病院 院長ブログ / BLOG

8月30日の診療について

2024/08/30(Fri)

おはようございます。
うきは市のたかお動物病院です。
本日(8/30)の診療ですが、幸い当院周辺は台風10号の影響もあまりないため、通常通り診療をいたします。
線状降水帯による局地的な大雨なども起こりうる可能性もあるみたいですので、油断はできませんが、ご来院の際はお気をつけてお越しください。

たかお動物病院 院長


公式LINEアカウント

2024/08/28(Wed)

いつもご訪問いただきありがとうございます。
先日、公式LINEのアカウントを取得いたしました。
病院からのお知らせやご予約などがメインとなると思いますが。当院の患者様でLINEユーザーの方はご登録していただければと思います。
また、ご予約に関しましては、ご予約していただいた時間の10分前には受付をしていただくことを厳守でお願いいたします。
この秋にHPもリニューアルを考えております。患者様に良い情報提供が出来るようなページを目指しています。アップの際にはよろしくお願いいたします。
院長


お盆の診療時間について

2024/08/07(Wed)

お盆の診療時間は下記の通りです。お間違えのないようにご来院ください。
たかお動物病院 院長


今年3例目の僧帽弁閉鎖不全症における僧帽弁形成術

2024/08/02(Fri)

いつも、ご訪問いただきありがとうございます。先月に今年3例目の僧帽弁閉鎖不全症における僧帽弁形成術を行いました。本症例も術後は順調よく回復し、無事退院。術後3ヶ月は抗凝固剤の投与が必要になりますが、今のところ経過良好です。飼い主さんの許可を得ましたので、術前と術後のエコー検査の所見を提示します。

まずこれが術前の写真

僧帽弁の前尖の逸脱が激しく、血液の逆流が酷く認められます。咳が酷く、運動するとすぐ疲れてしまうような臨床症状も出ておりました。利尿剤を投与するも心拡大は酷くなる一方でしたので、手術となった症例です。

続いて、術後の写真

術後は弁の逸脱が抑えられており、血液の逆流もほぼなくなりました。咳嗽の症状もなくなり、活発に運動できているようです。


とりあえず、今年で3例、今度、9月に4例目を行う予定です。
以前は内科治療しか選べなかった獣医療における僧帽弁閉鎖不全症。今は合併症などのリスクは僅かながらありますが、高い可能性で完治できる治療方法が選べる時代になってきました。当院が開院当初から目標にしていた事が、JACCT動物心臓血管ケアチームの協力のおかげで達成できています。


肺動脈弁狭窄症におけるバルーン弁口部拡大術

2024/05/13(Mon)

久々のブログの更新です。
さて、今回は肺動脈弁弁性狭窄の症例の報告になります。
本症例は生後3ヶ月の幼犬でした。
肺動脈の弁性狭窄は先天性心疾患の一つで、狭窄具合が酷ければ酷いほど、右心室に圧力負荷が増え、右心不全や心室性不整脈などの原因になり、突然死を起こすリスクが高くなります。
本症例は狭窄部の血流が下で示すように7m/secを近くあり、圧較差が190mmHg近くありました。

重度の狭窄があるために、心室中隔も左心室側に変位が認められています。

そこで、飼い主様に状況を説明し、同意が得られましたので、バルーンカテーテルを用いたインターベンションを行いました。

下記の通り、バルーンカテーテルにて肺動脈弁弁口部を拡大。
拡大後は流速が3m/sec以下まで落ち、圧較差では150mmHg程度の減圧に成功いたしました。
先日、来院がありましたが、術後の経過は良好で、今のところ再狭窄の所見はありません。様子も以前よりも増して活発になったとのこと。引き続き良い生活を送ってもらえたら嬉しいです。


僧帽弁閉鎖不全の症例に対して開心術を行い別掲生術を施した症例

2024/03/20(Wed)

いつもご訪問ありがとうございます。さて、先週の話になりますが、3月10日に当院にて開心術を行いました。今回の症例は、当院にて以前から内科治療にて僧帽弁逸脱による僧帽弁閉鎖不全症の治療を受けていただいていた症例でした。しかしながら、数ヶ月前より心拡大が進行し、内科管理でのコントロールが厳しくなってきたため飼い主様に開心による僧帽弁形成術を提案したところ、手術を希望されましたので行いました。やはり、物理的な弁の異常は内科治療では限界があります。
術前の心エコー検査:僧帽弁からの逆流所見


手術は下記のような設備を使い、行ってきます。


心臓の外科手術は外科手術においてもトップクラスに難易度が高い手術になります。最近ではそういった手術でも9割以上の症例が術後の合併症なく退院出来ています。今回、動物心臓血管ケアチーム(JACCT)のご協力をいただき、無事手術を終え、本日、元気に飼い主様の元へワンちゃんをお返しすることが出来ました。今後は、定期的に当院でこのような手術を行っていく予定です。
来月も1例の開心術の予定が決定しております。この症例と同じく僧帽弁閉鎖不全症で内科管理が厳しくなってきている症例です。
自分が獣医師として仕事が出来る間に、当院であとどれくらいの心疾患症例の子に対して開心術を施しお役に立てるかは分からないですが、一つ一つの症例に対して全力で頑張ってきたいと思っています。

術後の心エコー検査:逆流がほぼ消失


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