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椎間板ヘルニア

GW中に後躯麻痺のワンちゃんの来院がありました。
4月中旬から背部の痛みで、かかりつけの病院で治療をしてもらって経過が良かったらしいのですが、かかりつけがGWでお休みとのことであったため、急遽、当院に来院がありました。
症状と犬種から椎間板ヘルニアが疑われたのですが、MRIをするにもGWが開けないとできない状況。GW中は通院で痛み、炎症のコントロールを行い、5月7日の月曜日にMRI撮影をいつもお世話になっている『海の中道動物病院』で行っていただきました。結果はやはり『椎間板ヘルニア』。手術が必要とのことでしたので昨日(5月8日)に行いました。MRI検査ではかなり多くの椎間板物質が神経を圧迫している所見があったので、実際取り出してみると。。。

すごい量。。。
術後は痛みが落ち着いたのか、このワンちゃんはよく寝ています。
飼い主さんの話だと術前は寝れていなかったとのこと。
今朝、少し足を動かし始めました。術前の評価では深部痛覚は残っていたので、なんとか回復して歩けるようになってもらいたいものです。


またまた、ネコちゃんの誤食

今月2例目の猫の誤食症例です。
突然の吐き気を主訴に来院され、検査にて胃内異物による嘔吐と診断した症例です。
今回も内視鏡で異物の摘出を試み、無事摘出することができました。
がっちりと詰まっていたため、開腹手術も考えましたが、とれて良かったです。
【動画です】


若い猫ちゃんの誤食症例が続きます。気をつけましょうね。


猫の誤食

いつもご訪問いただきありがとうございます。
症例の報告です。
ネコちゃんがネズミのオモチャに付属している紐を食べてるかもとのことで来院がありました。
下記の写真の通り、レントゲンにバッチリ写っています。(通常、ゴムはレントゲンでは分からないことが多いのですが、この症例の場合は綺麗に写っています。)


そして、これらを内視鏡を用いて除去しました。
感動の瞬間がコチラです。



※猫は紐状のものを好んで口に入れる習性があります。注意しましょう。今回の症例は胃の中から紐が下部の小腸に移動していなかったため、重症とならず内視鏡での摘出ができました。もし、小腸内に詰まった場合は手術による摘出となります。また、放置しておくと穿孔を起こして死亡することがあるため、異物を食べた疑いのある場合は、一度動物病院で診てもらいましょう。


動脈管開存症

昨日は900gのポメラニアンの「動脈管開存症」のオペでした。
生まれた時に不要になり閉じてしまう動脈管が閉じずに買い損したままになり、心不全を起こすこの病気は他の心奇形と合併することもあります。今回の症例は動脈管開存のみでして、検査により手術適応でしたので、手術いたしました。当院では、今年、数例この手術をしてまいりましたが、全て小型犬の子犬なので手術は細かい作業となり大変でした。今回の症例も無事に閉鎖を行えました。


誤食

年末も差し迫ってる中、誤食症例の来院がありました。
まだ幼い幼犬の症例、掃除用のコロコロのプラスチック部分を食べたとのことで、他院より紹介をいただきました。内視鏡で異物を無事に除去。
こういった角のある硬い異物は掴んでも無理に引っ張ったりして出してはいけません。
ゆっくりと噴門の開くタイミングを図り、外まで運ぶことが重要です。
除去後に内視鏡で食道や胃、十二指腸を再確認しましたが大きな傷もなく一安心。
成長期の子犬は誤食が大変多いです。気をつけましょうね。


メタアルデヒド(ナメクジ駆除剤)中毒

時期外れのナメクジ駆除剤の誤植症例の来院がありました。

倉庫に入っていたずらして、ナメクジ駆除剤を食べてしまったとのことでした。

食べてあまり時間もたっていなかったため幸い中毒症状は出ていませんでした。急いで飼い主さんにワンちゃんを連れてきてもらい、麻酔下にて胃洗浄。2時間位洗浄を繰り返し、下記の通りナメクジ駆除剤を回収しました。

ナメクジ駆除剤(メタアルデヒド)の中毒は恐ろしく死亡することもあります。摂取量が多いとかなり危ないです。農業用の製品が濃度が高く危険とされています。

中毒は症状が出てくると手をくれになるケースがほとんどですので注意が必要ですね。

ちなみに今回の症例は洗浄の効果が実り無症状で退院できました。

田舎に多い中毒かもしれませんが、まさかこの時期に来るとは。。。ビックリです。


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