たかお動物病院 院長ブログ / BLOG

またもや副腎疾患?

2011/10/24(Mon)

いつも、ご訪問いただきありがとうございます。
今回、また別の症例で副腎疾患を疑う症例が来院されました。
この症例は当初、外耳炎を主訴に来院されたのですが、その経過中に飼い主様から飲水量が多いことと今までお家の中で排尿をしなかったのが最近するようになったとの相談を受けました。
外耳炎の治療によっては飲水量が増えるお薬も使うことがありますが、今回この症例にはそのお薬は使用していないため、検査をさせていただくと、腹部の超音波で下記のような異常が検出されました。

右腎臓の内側で後大静脈に隣接していることや腹部のX-rayにて同位置に石灰化所見があること。又、血液・血液生化学検査にても副腎疾患を疑わす所見が出ていることから副腎腫瘍による副腎皮質機能亢進症を疑います。今現在、副腎から分泌されているホルモンの検査の結果を待っている状況です。
犬の副腎皮質機能亢進症の原因の中には大体2割から3割程度副腎の腫瘍が原因していることがあります。今回のケースは飼い主さんの何気ない疑問から始まりました。いつもと違った行為などは病気のサインとなっているケースが多いように思えます。


副腎疾患

2011/10/04(Tue)

ご訪問いただきありがとうございます。
今回は副腎疾患、なかでも副腎皮質機能亢進症についてお話しようかと思います。以前、副腎皮質機能低下症の症例についてご紹介したと思いますが、今回はその逆の症状です。
副腎で作られるホルモンには大きく2つあって1つは糖質コルチコイド、もう1つは鉱質コルチコイドというホルモンです。
どちらも、生体にとっては重要な働きをしており、分泌量が少なすぎても多すぎても問題になります。
副腎皮質機能亢進症は副腎から分泌されるホルモン(主に糖質コルチコイド)が分泌過多になり、様々な臨床症状を呈します。
まず、代表的な症状としては多飲多尿(お水をたくさん飲んで、おしっこを大量にする)があります。他にも、軟部組織の石灰化、骨格筋の萎縮、血栓症、細菌感染の憎悪、糖尿病などがあります。
特に血栓症、細菌感染の憎悪、糖尿病は予後を著しく悪化させ、それが原因で死亡することがあります。
原因は脳下垂体にあることがほとんどですが、副腎の腫瘍が原因でも起こります。根治的な治療はなかなか難しい病気(特に下垂体性の場合)ですが、ホルモンによる2次的な併発疾患を抑えることにより、QOLの向上を図ることはできます。

下記のエコー像は最近、当院にて副腎機能亢進症と診断した症例のものです。副腎の厚さが増加しているのが分かります。(特に右)


後肢の痛み、跛行

2011/10/04(Tue)

昨日、最後に来院のあった症例です。
1ヶ月前より後肢の痛み(右)と跛行を主訴に来院。
身体一般検査より右大腿部の腫脹あり、X-ray撮影を行うと・・・


右腸骨翼の骨崩壊像があり

腰骨下リンパ節の腫大も確認されました。
詳細な検査はまだ行っておりませんが、こういった所見を呈する病気で一番疑わしいものは腫瘍性疾患です。
跛行を呈して、痛みを伴う病気は何も骨折や、関節疾患だけではありません。腫瘍が関連している起こることもあります。もしそうであれば、動物の予後に大きく影響します。
経過の長い跛行は一度かかりつけの先生にご相談されることをお勧めいたします。


診療時間変更

2011/10/02(Sun)

ご訪問ありがとうございます。
新着情報でも記載いたしました診療時間変更のお知らせです。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。


停留精巣の腫瘍化

2011/10/01(Sat)

ご訪問いただきありがとうございます。
今回『停留精巣』が腫瘍化を起こした症例の手術をいたしました。
『停留精巣』とは睾丸が陰嚢という場所に収まっていないことを言います。
遺伝的素因が関与していると言われています。
精巣腫瘍の発生頻度が高くなると言われ、早期の去勢手術が必要になります。
精巣腫瘍の中には恐ろしい随伴症状を伴うものもあります。
(腫瘍が産生するホルモンに骨髄がおかされ、起こる貧血etc)
この症例も左右ソケイ部の停留精巣でした。

エコー(左の精巣:精巣の内部構造が崩壊しており、腫瘍化していることを疑います。)


摘出した精巣(大きい方が腫瘍化した精巣:左側、萎縮した精巣:右側)


この症例は左側のソケイヘルニアも併発しておりましたので、同時に整復いたしました。


上記でも述べたように停留精巣は腫瘍化のリスクが高いです。早期の対策が必要です。


8月24日、26日の診療について

2011/08/24(Wed)

8月24日、26日は獣医師不在のため、診療を行っておりません。
診療時間内はスタッフはいます。診療以外のご用件がございましたら、スタッフにお申しつけください。誠にご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

たかお動物病院
院長



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