院長ブログ/ BLOG
肺動脈弁狭窄症
いつもご訪問いただきありがとうございます。
本日はちょっと心臓疾患の話をしたいと思います。
今回の内容は『肺動脈弁狭窄』です。
比較的小型犬に認められる先天性の心疾患で、肺動脈弁の低形成や異常のため狭窄が起こり、右心系に圧負荷を起こす病気です。
今回当院にて診断した症例も2ヶ月齢の小型犬でした。ワクチン接種時に心雑音を指摘されていました。
胸部X-rayです。VD像にて主肺動脈の突出および右心系の拡大による心尖部の左方への変位が認められます。ラテラル像でも心拡大が認められます。
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【VD像】
【ラテラル像】
心臓超音波所見では拡大した右心室と肺動脈弁の狭窄(狭窄部位2.5mm)および肺動脈の狭窄部後部拡張が認められました。
【右心室の拡張、心室中隔の平坦化(右心室圧の上昇が明瞭)】
【狭窄部位、狭窄部後部拡張】
【狭窄部位血流速】
この症例は狭窄部位の血流速から収縮期の圧較差を求めると200mmhgを超えていて重度の肺動脈弁狭窄だと判断できます。この症例は今後外科的な治療も考えています。
先天性の心疾患は発見が早ければ完治できる疾患もあります。
ワクチン接種時などに心疾患を指摘された場合は放置せず、検査を受けられるようお勧めいたします。
マダニに注意!!
いつもご訪問ありがとうございます。
春になって気温も上がって来ているせいか、マダニを付けているワンちゃんを見かけるケースが増えてきました。マダニは人や動物にとって厄介な病気を媒介します。例えば人のほうでも最近話題になっている『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』もマダニが媒介します。犬では『バベシア』という病気が九州では発生が多いです。
これから気温帯もまだまだ上がりマダニが猛威を振るう季節になってきます。是非とも予防を心がけて頂きたいものです。予防薬に関しては塗布するタイプのものや飲ませるタイプのものがあります。お近くの動物病院にお訪ねしていただきご自分のワンちゃん猫ちゃんにあった予防をしていただけたらと思います。下の写真は実際ワンちゃんに付着していたマダニです。吸血しており体が大きくなっております。
第12回日本臨床獣医学フォーラム九州地区大会
いつもご訪問いただきましてありがとうございます。
3月24日(日曜日)に行われた日本臨床獣医学フォーラム九州地区大会に参加してまいりました。今年で九州地区大会は12回目の開催となるみたいです。
ということは自分が獣医師となった1年前から行われていたということになります。今回も九州地区だけではなく、他の地域の先生方も多数参加されており、賑やかな学会になっておりました。
今回も色々と勉強してまいりました。当院スタッフも全員参加し、皆、それぞれ勉強になったみたいです。よかった!

休診日のお知らせです。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
休診日のお知らせです。
ホームページでも以前からお伝えの通り、3月24日(日曜日)は第12回日本臨床獣医学フォーラム九州地区大会に参加のため休診とさせていただきます。
たかお動物病院 院長 高尾紘一郎
ここ最近の色んな病気
いつもご訪問いただきありがとうございます。
最近の当院における症例の報告をさせていただきます。
まずは『便が出にくい』事を主訴に来院された症例です。
当院にて検査をさせていただき、『会陰ヘルニア』と診断した症例です。
『会陰ヘルニア』は未去勢の♂に最も発生しやすい病気で、肛門周囲の尾骨筋、肛門挙筋という筋肉が萎縮する事によって直腸が変位したり、ヘルニア孔に膀胱が反転して突出したりする病気です。予防には早期の去勢手術が有効とされています。(当院では生後6ヶ月齢での去勢手術を推奨しています。)
この『会陰ヘルニア』は便の排出がうまくいかないようになったり、膀胱が反転してしまうと排尿ができなくなり、場合によっては命も脅かします。
今回の症例は膀胱は逸脱してませんでしたが、直腸の変位があり、直腸内に大量の宿便がありました。飼い主様に手術を提案し、同意が得れましたので手術を行いました。
今回の症例のワンちゃんも去勢手術はされていませんでした。
整復は精巣を包んでいる総漿膜を用いてヘルニア孔を閉鎖いたしました。
先日来院がありましたが、便は順調に排出できているみたいです。
次は異物の誤食で来院されたワンちゃんです。
お孫さんが遊んでいたボールを誤って飲み込んでしまったとのことでした。
催吐処置を行うもボールは排出されず、内視鏡での確認と摘出を試みましたが、流石に球体状のものは鉗子が挟める部分も少なく、挟んでも把持力が弱いため胃の噴門(入り口)を通過する事ができず、内視鏡での摘出は不可能と判断し手術に切り替え無事摘出できました。
誤食は動物の疾患の中でも非常に多いです。消化管などで閉塞を起こすと危険ですし、命にもかかわります。今回の症例は閉塞を起こす前に摘出でき良かったです。
異物をもし誤食した場合は症状が出てないからと安心せず必ず病院に来院する事が必要です!!
最後がフィラリア症のワンちゃんの心臓検診です。
心臓エコー検査にて肺動脈の拡張が認められました。
肺動脈弁逆流も認められ、肺動脈弁逆流速がおおよそ4.0m/sec近くあり、この流速から計算すると拡張期に肺動脈と右心室との圧格差が64mmhgちかくあるという結果に・・・
いわゆる肺高血圧(PH)と言った状態です。フィラリア症は犬に肺高血圧症(PH)を起こす代表的な疾患です。
フィラリアはこれからが予防シーズンになりますが、予防でしか完全に防除する手段はありません。フィラリア虫体の寿命が尽きるとフィラリア症は増悪すると言われています。(死んだ虫体が肺動脈梗塞を起こし、肺高血圧が憎悪する。)
フィラリア症になっているワンちゃんは一度しっかりと病態把握のために検診をされる事をお勧めいたします。
暖かくなってきましたね?
いつもご訪問ありがとうございます。
九州は日中の平均気温も20度超える日も出てきて過ごしやすくなってきましたね?
春の花もチラホラ見かけます。
春は良い季節ですね?何となくやる気をかき立てられる季節です。
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さて、昨日はこういった症例の手術をしてました。
なんだかお分かりですか?
『おなかに膨らみがある』とのことで来院された症例です。
臍ヘルニア(腹壁ヘルニア)でした。
この症例の場合、ヘルニア孔が大きく消化管が嵌頓してしまう恐れもあったので手術いたしました。
経過も良好で本日、無事に退院しました。