院長ブログ/ BLOG
またもや骨盤骨折!!
先日より他院にて【骨盤骨折】の診断を受けた猫の来院がありました。
かかりつけでは骨盤骨折の手術はできないと言われたそうで、当院に来院がありました。
お外によく行くそうで、何日か行方不明だったらしく、お家に帰ってきたら歩き方がおかしいとのことで近くの病院を受診されたそうです。
当院でも確認のためにレントゲン写真を撮ってみると。。。
ものの見事に折れています。。。痛そうです(泣)
麻酔下で少し骨折部位に負荷をかけると。。。
仙腸関節という関節も脱臼しています。。。とても痛そうです(泣)
本日、手術を行い、時間はかかりましたが無事整復は完了しました。
この子も無事に歩行ができ、今後の生活で苦労しないようになればと思います。
治療から半年経過。
今日は少し皮膚病について書いてみます。
当院に昨年、8月から来院している症例。
初診時の主訴は『1年ほど前からかかりつけ医にて治療を行っているが、脱毛、痂皮などが一向に治まらない。』というものでした。
【来院時の状態】
当初、通っていた病院では抗生剤などを主軸にした治療が行われていました。
皮膚の状況から見ると【膿皮症】を最も疑う症例ですが、抗生剤が効かないとなると原疾患が何かあるのでは?ということで精査をさせていただきました。
検査を行っていくと、甲状腺のホルモンの値が犬の正常値よりかなり低値であり、甲状腺に甲状腺ホルモンを出しなさいと命令を出しているホルモン(=TSH)の値が異常に高値を示していいたため、【甲状腺機能低下症】と診断し、膿皮症の治療(病院での薬浴、抗生剤の治療)及び甲状腺機能低下症の内科治療を実施させていただきました。
抗生剤の治療は1ヶ月ほどで終え、その後は薬浴と甲状腺機能低下症の内科治療、ビタミンなどの補給を行い、半年経過した写真がコチラ↓↓
かなり、発毛し、当初、カサブタだらけだった皮膚の状態も良化いたしました。
皮膚病って、良くなるためには時間や手間がかかるのが通常です。
皮膚の正常なライフサイクルは21日。炎症などがある場合はライフサイクルは早まり、角化異常などを起こしたりします。正常なライフサイクルに戻してあげても発毛などにつながるのはそれから時間がかかるのが一般的です。なので、皮膚病の治療は難治性であればあるほど時間がかかります。
今回の症例の治療反応をうまく引き出せた大きな要因は飼い主さんの『治してあげたい』という気持ちと病気に対する理解力です。
※今回の症例の投稿に関しては飼い主様の了解を得ております。
2月のパピークラス無事終えました。
写真の編集をする時間がなかったため、かなり報告が遅れましたが、2月のパピークラスも無事終えることができました。今回の参加者は1家族のみでしたが、飼い主さん、ワンちゃん共に楽しんでもらうことができました。
次回は3月14日に開催予定です。
子犬をご家族に迎え入れた飼い主様のご参加をお待ちしています。
松岡様、るるちゃん、ご参加ありがとうございます。
※掲載については飼い主様の了解を得ております。
12ヶ月予防可能なフィラリア予防接種を本年も開始しました。
本年もフィラリア予防接種(注射でできる12ヶ月予防)を開始しました。
当院の患者様にはご案内のはがきを出してます通り、2月より予防を開始しております。
※おやつタイプのお薬や錠剤、塗布剤によるフィラリア予防をご希望の方は4月にまたご案内を出します。
当院最初の患者さんは【ラン】ちゃんです。
昨年も注射での予防をしていただきました。
今年もフィラリアの検査で【陰性】でした。
※安全な予防を行うためフィラリアの感染のチェックを毎年1回行う必要があります。
また、同時にフィラリア予防時に血液健康チェックも希望され、検査を行わせていただきました。
今年は少し歯石も付いてきたので除去をしたいとのことでした。
病気になる前に手立てを打つのが予防。
今年も昨年同様に病気に悩ませられることなく過ごせることを願っています。
最後に、当院ではフィラリア予防の際に血液健康チェック(フィラリア検査含む)をキャンペーン価格で提供しています。フィラリア予防をご希望でご来院の患者様でご希望の方はスタッフにお申し付けください。
※掲載に関しては飼い主さんの承諾を得ています。
日曜日は子供と映画館へ
この前の日曜日に子供と映画館へ行きました。
以前から子供が観たいと言っていた【妖怪ウオッチ】の映画。
自分は初めてみましたが、正直、面白かったですね。
自分が子供であればハマっていたと思います。
映画を観た子供全員に妖怪メダルのオマケ付き。
早速、帰って遊んでいました。
最近は比較的オモチャ類も手に入りやすくなったみたいです。
一時期は転売屋が買い漁り適正価格での購入が難しく、子供が欲しくても買えない状況が続いてましたからね…
ともあれ、久々に良い家族サービスができました。
心筋症猫の去勢手術
下の写真は去勢手術を先週無事終えたエキゾチックショートヘアの【うに】ちゃんです。
去勢手術の傷口のチェックに来院していただきました。
実は【うに】ちゃん、過去にも一度去勢手術を受ける予定でいましたが、術前検査にて【心筋症】が判明し、当時は手術を見送ることとしました。
それから1年。。。
飼い主さんがおっしゃるには昨年の春や秋に結構ソワソワして落ち着きがないことがしばしばあったとのこと。これからまた春を迎えると落ち着きがなくなるのでは???という心配と特に交配などをする目的もないのに【性】に縛られることによるストレスが心配とのことでしたので、去勢手術を行うこととなりました。
幸い、この子の場合は【心筋症】による重度のうっ血などの症状はなかったので(先日、心筋症の定期検診をした結果)、麻酔薬の選定から術後管理までをしっかり行うことにより無事に去勢手術を行えました。
しっかり、状況を把握して手術を行うことが大切です。
避妊手術や去勢手術は全身麻酔を行います。患者サイドの【安全】を一番に配慮するのが獣医療でも必要なことです。
また、避妊手術や去勢手術はそれを行ってその後の生活をより良くする手術です。一か八かでやる手術ではありません。
今回の症例は最初の去勢手術時に検査を行わなかったらどうなっていたのかと考えるとゾッとします。術前検査は重要です!!
※記事や写真の掲載に関しては飼い主様の許可を得ております。