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病院の外装に使うフラッグが完成!!

いつもご訪問いただきありがとうございます。

さて、先日のブログで病院の看板が老朽化したということで書かせていただきましたが、新たな外装にするべく、フラッグを作成してみました。

作成したフラッグはこちら↓


なかなかオシャレにできました。
開院当初は緑をデザインに取り入れてましたが、やはり茶色がウチのロゴマークには似合うようです。
当院のロゴマークは開院当初に自分と家内で話をしそれをデザイナーの方に形としておこしてもらったものです。

このロゴマークには自分の思いが詰まっています。
どういった思いかというと、【みんなが安心できるハートフルな動物病院でありたい】です。
また、ハートマークには自分が好きな分野である【循環器】という意味も別に含まれています。

自分の弟が隣の久留米市で開業していますが、弟もこのマークを見て是非とも採用したいとのことでしたので、弟の病院も当院と同じマークとなっています。

よく患者様から【同じ病院ですか?】と聞かれますが、紛らわしくてすいません。。。

最近、開業当初のことを良く思い出すようになりました。。。

年々、自分が年老いてきたせいなのでしょうか?(笑)


猫の消失精巣

いつもご訪問いただきありがとうございます。

本日は少し珍しい症例のご紹介をしたいと思います。

先日から腹腔内停留精巣の話をブログでしましたが、今回は猫の【消失精巣】についてです。【消失精巣】とは発生過程における何らかの異常によって、精巣実質が消失したものです。

実際、自分もこのような疾患に遭遇するのははじめてでした。

今回手術を受けていただいた猫ちゃんは左側の精巣が陰嚢内になく、停留精巣ということで手術になっていた症例です。通常、停留精巣の場合、腹腔内もしくは陰嚢外の皮下に存在します。皮下にある場合は触診で存在を確認できますし、腹腔内の場合は多くはエコーにて精巣の存在を確認することができます。

しかし、今回の猫ちゃんの場合はそのどちらを行っても確認することができず、自分も【おかしいなぁ】と思いながら手術を行った症例です。

手術で開腹し、確認しても精巣らしきものはなく、皮下にも当然ありませんでした。
そこで、左の精管をお腹の中から辿っていくと。。。
なっ、なんと下記のような萎縮した精巣様の組織が鼠径から皮下に埋もれていました。。。
【精管を辿って出てきた萎縮した精巣様の組織】

実際、この組織の病理検査を行い、精巣由来の一部組織像が認められ、実際の精巣は欠如していることから結果は【消失精巣】とのことでした。。。

本来、あるべきものがないという状況はかなり焦りましたが、冷静に手術時に対処でき、無事摘出できたので良かったです。
診断していただいた病理医もかなり珍しい症例ですとのコメントでした。。。
猫の停留精巣・・・恐るべしですね?


去勢や避妊手術の際の麻酔に関してのお話

いつもご訪問いただきありがとうございます。

今日は全身麻酔での処置に関して当院で取り組んでいる事について少し話をさせていただきます。

動物も手術を行う際には全身麻酔下で行います。
理由として、獣医療では1番に動物が動かないようにする【不動化】事が挙げられます。
麻酔はよく【痛み】を和らげるために使用されていると思いがちですが、実は麻酔薬の多くは【鎮痛】という点では作用が弱いものが殆どです。
ですので、別に鎮痛剤を投与していきます。痛みによるストレスというのは術後の経過にとっては悪い作用しか引き起こしません。鎮痛剤を投与することで動物は痛みを感じることなく手術ができます。
ごく一部の方から【動物は痛みを感じないんでしょ?】とかいう質問を受けることがあります。答えは【NO】です。痛みを感じて訴えたいけど、言葉が喋れないので訴えることができないのです。これは、わかってあげてください。

麻酔中は色々と生体反応が抑えられます。その分、麻酔中は代謝が落ちるわけなので、例えば代謝などが落ちるような疾患を基礎的に持っていたりすると麻酔リスクとしては当然、健康体の動物と比べれば上がってくるわけです。
【若いから大丈夫だろう】とか言う考えだと思わぬ落とし穴にはまるケースだってあります。もし、落とし穴にはまった場合は最悪の事態になりかねない場合もあります。

ですので、ワンちゃん、猫ちゃんや飼い主さんに少しでも安心していただくために、当院では去勢・避妊手術の際においても術前の検査を受けてもらっております。

本日、1件の去勢手術のご依頼がありました。

手術前の検査で行った内容は胸部のX-ray検査と心電図検査、血液検査を受けていただき、先ほど無事手術が完了いたしました。

手術後は酸素室(ICU)で麻酔の覚醒をまちます。
今日は1泊お泊まりですが、手術後の経過を明日まで見ていきます。

【ICUで無事覚醒し、一般ケージに移った後の写真】
痛みもないようで、こちらに寄ってきてくれます^^
明日、お母さんがお迎え来てくれるからね?



8月に導入した新型ICUが大活躍です。




無事講演終了!!

12月14日に久留米ホテル【エスプリ】の会議室で行われた福岡県獣医師会両地区支部の学術講習会で講師を務めさせていただきました。

今回自分がテーマとして話した内容は獣医学領域では中々つかみどころのない【猫の心筋症】について。
当院で診断した猫ちゃんの所見などや論文などで明らかになっている事柄などを盛り込んで話をさせていただきましたが、やはり人に自分の考え方を説明するということは凄く大変なことだと改めて認識いたしました。

次年度からは九州の若手獣医師で定期的に開催されている勉強会の講師役をつとめるようになりました。

【務める】ではなくて一回一回を【努める】ように取り組みます!!

【自分の講演時の写真】・・・同じ支部の先生がとってくれてました。こういった形で写真を撮ってくれたりする仲間のいる環境の中仕事をやれていることに感謝します。


パピークラス

本日はパピークラスを開催いたしました。
参加者は今回1名だけでしたが、楽しんでいただけたようです。
まだ、当院で始めたばかりの子犬教室。少しでも飼い主さんがワンちゃんとの生活を楽しんでくれたらという思いで始めました。
来月もルパン君は参加してくれるようです。
子犬をお飼いになった飼い主様のご参加をお待ちしております。

【本日参加のルパン君と飼い主さん】


【ハンドリングの練習】


【歯磨きの練習】


講習会の講師として

いつもご訪問いただきありがとうございます。

最近は天候もグズつく事が多くてすっきりしない日が続いていますねぇ。

早くスッキリした青空が見たいものです。

さて、今週末ですが、講習会の講師として頑張ってきます。

今回は自分の所属する獣医師会の支部の講習会ですが、講師の役割を仰せつかりました。

内容は《猫の心筋症》について2時間ほど話をさせていただきます。



猫の心筋症は猫にとっては血栓や不整脈で突然死を起こす恐ろしい病気であり、診断・治療がとても難しい病気であります。若い猫でも発症している場合もあり、手術などで麻酔をかける際には必ずチェックしておきたい疾患でもあります。


今回の講演に関して準備したスライドは計61枚。。。

疫学的なことから診断に至るまでのポイントを自分の考え方も含め盛り込みました。

日々、自分が実践していることが少しでも聴講していただく先生方に届けばいいなぁと感じています。

今年になり、ありがたいことに自分の周囲の先生方から色々と講習会や雑誌への投稿などでお声をかけていただけるようになりました。感謝です。

他人へ自分の考えをきっちり伝えるということはとても重要なことですね。

1歩1歩成長していきたいです^^