院長ブログ/ BLOG
7回目の化学療法
2ヶ月前の検診でお腹の中に腫瘍が見つかった猫ちゃん。
下が発見当時のエコー検査画像です。
開腹し、検査を行うと【リンパ腫】という悪性の腫瘍でした。
この猫ちゃんはおおよそ1年前からIMHA(自己免疫性溶血性貧血)を患っている症例で定期的な内服薬の投与と検診を受けて頂いている症例でした。
1月末から化学療法(いわゆる抗がん治療です。)を開始して、本日、7回目の投薬が終わりました。
腫瘍は完全に消失はしていないものの、6回目投与から1周間後の今日のエコーでは下記の通り当初よりかなり腫瘍の大きさが減少しています。
食欲もあり、体重もキープ。
途中、いろいろな困難がありましたがここまで漕ぎ着けました。
なんとか完全寛解(腫瘍が消失してしまうこと)を得てもらい、飼い主様とこれから先も長く一緒に生活をおくってもらいたいです。
※掲載に関しては飼い主様の了解を得ております。
前十字靭帯(ACL)の断裂
先日、2ヶ月ほど跛行がおさまらない高齢のワンちゃんの来院がありました。
触診と負荷をかけたX-ray検査を行うと前十字靭帯が断裂を起こしているようで。。(汗)
【正常側のレントゲン】
【患肢側のレントゲン】
正常側と比べると脛骨が患肢側では前に飛び出しているのがわかります。
前十字靭帯は大腿骨に対し脛骨が前に飛び出さないように抑えている靭帯なのですが、切れているのでこのような形で脛骨が前に変位します。
来院当初は関節の腫れがひどかったのですが、内科治療を施し腫れはおさまり跛行も消失しました。
しかし、無理をすると跛行が出てきます。
高齢だけど痛いまま過ごすのは嫌ですからねぇ。。。
飼い主さんもその点を一番心配しておられました。
結果、手術をさせていただきました。
下記は手術前の触診です。
【負荷前】
【負荷後】
負荷をかけなければ、正常の位置関係ですが、負荷をかけると脛骨が前に変位します。
手術は今回は関節外と関節内から正常な前十字靭帯(ACL)と同じく脛骨の前方への変異に対する制動力を発揮する固定を施しました。
最近はTPLO(脛骨高平部骨切り術)といった特殊な手術法もあります。
自分の仲間の先生にその手術をやっている若手の先生もいるのですが
一般的に中・大型犬で行われる手術で、今回の症例のように10Kg以下の適応は難しいようです。
【患肢側から摘出した前十字靭帯(ACL)と内側半月板の一部】
日常生活でのQOLの改善を期待します。
3月のパピークラス、無事終了しました。
今回は4頭のワンちゃんに来院していただきました。
初参加のミロ君、飼い主さんいわく、今回の参加で家では見られない発見があったそうです。最初は緊張気味でしたが、最後は少し雰囲気にも慣れてきたようでした。
続いて初参加のシェリーちゃん、楽しんでもらえたようで良かったです。シェリーちゃんも最初は緊張気味でしたが、最後は少し雰囲気にも慣れてきたようでした。
またまた続いて初参加のカイ君、元気いっぱいで活発にいろんなワンちゃんと遊んでくれました。
最後に2回目の参加、ルルちゃんです。
前回は少し遠慮気味でしたが、今回は1番活発に遊んでくれていました。
今回は歯ブラシを使ったデンタルケアの基礎を学んでもらいました。
そして、最後に集合写真。
『絆』をより深めていけたら素晴らしいですね?
参加者の皆さん、お疲れ様でした。
次回は4月4日(土曜日) 12:00~13:00を予定しています。
ご参加をお待ちしております。
またもや骨盤骨折!!
先日より他院にて【骨盤骨折】の診断を受けた猫の来院がありました。
かかりつけでは骨盤骨折の手術はできないと言われたそうで、当院に来院がありました。
お外によく行くそうで、何日か行方不明だったらしく、お家に帰ってきたら歩き方がおかしいとのことで近くの病院を受診されたそうです。
当院でも確認のためにレントゲン写真を撮ってみると。。。
ものの見事に折れています。。。痛そうです(泣)
麻酔下で少し骨折部位に負荷をかけると。。。
仙腸関節という関節も脱臼しています。。。とても痛そうです(泣)
本日、手術を行い、時間はかかりましたが無事整復は完了しました。
この子も無事に歩行ができ、今後の生活で苦労しないようになればと思います。
治療から半年経過。
今日は少し皮膚病について書いてみます。
当院に昨年、8月から来院している症例。
初診時の主訴は『1年ほど前からかかりつけ医にて治療を行っているが、脱毛、痂皮などが一向に治まらない。』というものでした。
【来院時の状態】
当初、通っていた病院では抗生剤などを主軸にした治療が行われていました。
皮膚の状況から見ると【膿皮症】を最も疑う症例ですが、抗生剤が効かないとなると原疾患が何かあるのでは?ということで精査をさせていただきました。
検査を行っていくと、甲状腺のホルモンの値が犬の正常値よりかなり低値であり、甲状腺に甲状腺ホルモンを出しなさいと命令を出しているホルモン(=TSH)の値が異常に高値を示していいたため、【甲状腺機能低下症】と診断し、膿皮症の治療(病院での薬浴、抗生剤の治療)及び甲状腺機能低下症の内科治療を実施させていただきました。
抗生剤の治療は1ヶ月ほどで終え、その後は薬浴と甲状腺機能低下症の内科治療、ビタミンなどの補給を行い、半年経過した写真がコチラ↓↓
かなり、発毛し、当初、カサブタだらけだった皮膚の状態も良化いたしました。
皮膚病って、良くなるためには時間や手間がかかるのが通常です。
皮膚の正常なライフサイクルは21日。炎症などがある場合はライフサイクルは早まり、角化異常などを起こしたりします。正常なライフサイクルに戻してあげても発毛などにつながるのはそれから時間がかかるのが一般的です。なので、皮膚病の治療は難治性であればあるほど時間がかかります。
今回の症例の治療反応をうまく引き出せた大きな要因は飼い主さんの『治してあげたい』という気持ちと病気に対する理解力です。
※今回の症例の投稿に関しては飼い主様の了解を得ております。
2月のパピークラス無事終えました。
写真の編集をする時間がなかったため、かなり報告が遅れましたが、2月のパピークラスも無事終えることができました。今回の参加者は1家族のみでしたが、飼い主さん、ワンちゃん共に楽しんでもらうことができました。
次回は3月14日に開催予定です。
子犬をご家族に迎え入れた飼い主様のご参加をお待ちしています。
松岡様、るるちゃん、ご参加ありがとうございます。
※掲載については飼い主様の了解を得ております。