たかお動物病院 院長ブログ / BLOG

冬に悪化する病気

2011/11/22(Tue)

いつもご訪問いただきありがとうございます。
今日は『冬に悪化する病気』と題しました。今回はそのなかでも循環器についてお話ししようかと思います。
実は先日、当院にワクチンを接種されに来院された患者さんの来院がありました。ワクチン時の身体検査から心雑音が聴取されたので、検査を行わさせていただくと、僧帽弁閉鎖不全という弁膜症をおこしていました。

(クリックすると大きくなります。)

僧帽弁の前尖(赤丸で囲っているところ)が変性を受け肥大しています。
これにより、この部位からの血液の左心房内への逆流が起こっています。
この症例は今のところ、臨床症状(発咳、運動不耐など)はまったく起こしていません。
心臓病の初期というのは大抵無症状で経過します。それは、心臓にトラブルが出ても初期は心臓の代償作用で補われるからです。しかし、その代償性の作用が後々の症状の悪化を引き起こし、臨床症状を引き起こしてくるのです。こうなったら、もう、心不全です。冬場は抹消の毛細血管という血管が収縮しており、心臓の負担が増します。ということは循環器疾患を基礎疾患に持つ子にとってはとても厳しい季節になります。
心臓の代償作用はいつ破綻するか分かりません。じゃあ何を行えば良いのか?それは症状の出てないうちからの治療です。進行して重度の状態からの治療は多くの薬を必要とするケースがほとんどです。そして、その効果が得れなく亡くなってしまう動物もいます。ただ、早期からの治療であれば軽度の治療で良い状態を長く続けてあげることができます。
今回、検査を受けていただいた飼い主様には上記の話を理解していただいて初期のお薬ですが、血管を広げ心臓の負担を取ってあげるお薬からスタートさせていただきました。
以前、循環器疾患に関して指摘されたことのある方はかかりつけの動物病院にご相談されると良いかもしれません。


猫の子宮水腫

2011/11/18(Fri)

いつもご訪問ありがとうございます。
11月なのに今年は暖かい日が続いていましたが、やっと最近少し冬らしさを感じてくるようになってきました。体調管理には気を配らなければなりませんね?
さて、先日から食欲不振で猫ちゃんの来院がありました。
当初、飼い主さんは舌をペロペロ出して、口の中がおかしいのかな?とおっしゃられていたのですが、腹部の張りが気になったため検査を行うと・・・子宮が水腫を起こしていました。

通常猫の正常な子宮は人間の小指より細いくらいなのですが、とても太くなっており、お腹の中の大半を占拠しているような状況でした。このような状態ではご飯も食べれませんよね?
連れてこられた時にはお腹の毛が擦れたような感じになっていたので、飼い主さんに聞いたところお腹を最近よく気にして舐めていたとのこと。お腹に違和感があったのでしょう。摘出した組織の病理検査結果は、子宮水腫。卵巣の嚢胞も起こしており卵巣の機能異常に関連がありそうとのこと。
こういった子宮のトラブルは高齢の♀の動物に多発する傾向があります。しかも卵巣の機能異常が関連しているケースが多いように感じます。
今回、この症例は手術した後、食欲も出てき始め経過は良好です。
子宮の病気は放置しておくと命に関わるものもあります。注意が必要です。


英彦山

2011/11/04(Fri)


昨日は木曜日で休診日でしたので、家族と英彦山にハイキングに行ってきました。
900段近くある階段。幼い頃、自分の親と来た時には途中できつくなり泣いてしまった記憶があります。
ただ、3歳になるうちの息子は誰に似たのか、900段上ってしまいました。上ったところで昼食をとり、帰りはスロープカーで下山。

秋の紅葉もまだまだでしたが、すごくいい気分転換になりました。
さ、今日も仕事頑張るぞ〜〜!!


本日退院!!

2011/10/31(Mon)

ご訪問いただきありがとうございます。
先日から椎間板ヘルニアで手術していた症例が今日退院いたしました。
来院当初は後肢で立つこともできなかったのですが、術後3日で完全とはいかないですが、歩行可能になりました。
まだ、麻痺が残っていますが、これから自宅でリハビリを続けていただいて何とか正常に歩行できるようになってもらいたいものです。

(術後3日院内歩行風景1)

(術後3日院内歩行風景2)


椎間板ヘルニア手術

2011/10/27(Thu)

昨日、病院の診療時間後に椎間板ヘルニアの手術を行いました。
椎間板ヘルニアとは椎骨(背骨)と椎骨の間には、椎間板と 呼ばれる軟骨のクッションがあります。 椎間板ヘルニアは、この椎間板が背側に飛び出し、脊髄を圧迫する疾患です。原因は完全には理解されていませんが、 遺伝的素因、日常の負担、加齢、体の構造、などのさまざまな因子の複合と考えられています。
ダックスフントの有病率は19-24%と言われています。
今回の症例もダックスフントでした。
X-ray造影検査にて造影剤の欠損像を確認し、手術を行いました。

検査・手術・手術で役に立った道具などをPhotoshopで編集しました。
(クリックすると大きい画像が見れます。血がダメな方はご遠慮ください。)


本日抜糸いたしました。

2011/10/24(Mon)

耳血腫にてオペをした症例の抜糸を行いました。
今日は診察もあまりなく、時間もあったので経過の写真をPhotoshopで編集してみると・・・

随分、綺麗になりました。よかった〜!!
今、この症例はホテルでお預かり中です。
お迎え時に飼い主さん喜んでくれるといいな〜!!

耳血腫という病気は様々な原因から起こることがありますが、一番の原因は耳道炎から起こる2次性のものです。耳道炎には注意ですね?
耳血腫は放置しておくと耳の変形を伴います。
耳を気にしているなどの症状がある場合には速やかに受診されることをお勧めいたします。



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